作者の『貧困大国アメリカ』シリーズの第3弾にして完結編。
といってもこの完結編しか読んでいない。
㈱奴隷農場の章では、
アメリカの農家の実態、たとえば牧場ではニワトリはすし詰め状態で飼われ、牛は体の向きも変えられない、農家は作物の種を翌年に使うことや、肥料や農作機械を自由に選んで使うこともできない。契約した企業の種や肥料を使うことしかできない。
町が破たんしたデトロイトは、メジャーリグの野球場の入り口で、市警察官がチラシを配っている。
「デトロイトには自己責任でお入りください。デトロイトは全米一暴力的な町です。デトロイトは全米一殺人件数の多い町です」など。
これは「切り売りされる公共サービス」という章の書き出し。
それ以外には「貧困ビジネス」「遺伝子組み換え種子で世界を支配する」など。
農業への株式会社参入、市町村の公共サービスの民営化など、TPP交渉の暗部が見えてくる。
現在のオバマをはじめ、歴代の大統領が当選するために、誰から金をもらって、当選後、何をしたか。なにを緩和することによって誰が得したか。明らかになっている。
最後の章は
「政府もマスコミも買ってしまえ」
1%の企業の考えていることとは・・・・。
日本の国会議員は「憲法違反状態」で選挙に当選した人たち。
総理大臣をはじめ各大臣、国会議員たち。
彼らの本性は・・・・・。
もはや「知らなかった」とか「聞いてないよ」とか「だまされた」とかでは済まされないことだけは確か。
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